9月に四国旅行に行き、松山市の公共交通機関事情についてアップして以降、「いよ子」への愛は募る一方でしたが、もう一つ心残りが…
宇和島自動車(通称宇和島バス)についてアップしていない
宇和島バスは10月にダイヤ改正があり、路線も若干変わっているのですが、気にせずいってみよ~!
ちゃんぽんの街、八幡浜市にいざ降り立つ
長崎ちゃんぽんなどでお馴染みの「ちゃんぽん」、実は四国の九州側玄関である八幡浜市にも根付いています。ちゃんぽん事情は、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に詳しい(ていうか、私もそこで知った)ので各自お調べいただくとして。
ここで八幡浜市の路線バス事情について少々。八幡浜駅から主に北側が「伊予鉄南予バス」、南側が「宇和島バス」が担当といわれていますが、伊予鉄南予バスの路線はかなり便数及び系統が少ないこと、および宇和島バスの路線は、八幡浜駅ではなく、そこから北側の八幡浜市街地にある市立病院を起点として、南側に向けて運行していることから、「宇和島バス」の天下といっても過言ではない。
今日の目的は、旅の途中で「八幡浜ちゃんぽん」を食すこと。駅から20分程度歩けば、市街地のちゃんぽんエリアにつくようだが、ここはあえてバスに乗ろう。
そうそう、八幡浜駅前の乗り場は、方面別ではなくて、事業者別。しかも宇和島バスの乗り場は一つだけ。何でも、伊予鉄と宇和島バスが仲が悪いのはデフォらしく、途中の停留所でも、標柱が2本立っているのは当然で、バス停名が違うのも多数。どちらのバスも市街地を通るようだが、本数が多いので、宇和島バスに乗ることにする…でだ。
どのバスに乗ったら良いのか、判別するのが一苦労。
バス停の路線図を見ても、ネットを見ても、ホントよく分からない。
どうやら、市立病院方向のバスに乗ればいいと、やっと判読してバスに乗ってみる。せっかくだから、市立病院までは乗ってみようと思って方向幕を見て乗ったところ、実は「小長早」行きで(市内線というらしい)、確かに病院らしきところは通ったのだが(これまた微妙にバス停名が違うんだ)、結局終点まで連れていかれるという。終点まで乗った乗客は私一人、同じバスで折り返していく恥ずかしさといったら(笑)
というわけで、市街地方向に戻ることに…で、実はちゃんぽんの店が、どこもまだ開いていないことに気づく。早いところでも11時からのご様子。で、寄ってきたのが、宇和島バス八幡浜営業所。
地方都市あるあるとして、バスの中心地は駅前ではなくバスターミナルだというのがありますが、八幡浜ではその機能が八幡浜営業所にあるようです。定期券売り場やバスの券売機、そして小さいながら待合室もあり、何と!バスが来ると、館内放送でアナウンスをしてくれるというサービスの良さ。もっとも、待っているお客さんはほとんどいないんだけれど。
その後時間になったので、ちゃんぽん屋を二件はしごして、宇和島バスに乗って八幡浜駅に戻ったのですが。
ストロングスタイルのバス会社、宇和島バス
少しディスリが入ってしまったのですが、乗ってみて思ったのが、宇和島バスって結構いいよね。
バスのカラーリングは渋くてかっこいいし、結構車両も新しいのが走ってる。市内線を除けば、郊外への遠距離路線がメインだからなのか、どちらかというと飛ばす…もとい、速達性を重んじる運転の仕方をしているが、接客はというと、車内転倒防止の注意喚起を運転手がしっかり行っているなど、きちんとやっている。
路線網についても、それぞれの系統は便数が少ないけれど、八幡浜駅から市街地、市民病院への合計便数は、それなりに確保されている。
ただ、やはり地方都市の悲しさか、昼間はお年寄りしか乗っていない。結構、市内は自家用車が走っているのだけれど。停留所の時刻表や路線図を見てもどこ走っているのかよく分からんし、バス車内には路線図もないし、新規顧客を獲得することをあきらめ、ヘビーユーザーに向けたサービスに特化しているのかもしれない。
一見さんに向けて、八幡浜駅からフェリーターミナルやちゃんぽん集中地域へのバス便をアピールしても良いと思うのだけれど、宇和島バスの中の人からすれば、余計なお世話なのかもしれないなぁ。
ちなみに、宇和島バスは今年で100周年で、車内やホームページでそのことを強くアピールしていたりします。今後の100年も生き残ることができるのか、その力はあるとおもうんだけれどね。
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